科目・時間 |
刑法/全10時間
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担当講師 |
辰已専任講師・弁護士 西口 竜司先生
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教材 |
②NEWえんしゅう本 6刑法 |
辰已専任講師・弁護士
西口 竜司先生
新司法試験世代のまさに第1期生として後進の受験指導に情熱を注ぐ。自身が実際に試験問題を解き、時間内でどこまでできるかを把握した上での抽象性を排除した具体的な指摘や指導が好評。受験生の読みそうな基本書・判例集は全て読む。再現答案も毎年週百通読む。
平成30年司法試験論文式試験刑事系科目第1問(刑法)では、従来の罪責検討型とは異なり、設問形式の出題がなされました。とりわけ「…甲の罪責について、①殺人未遂罪が成立するとの立場と、②保護責任者遺棄等罪にとどまるとの立場の双方の主張・反論に言及しつつ、最終的に自説としていかなる結論を採るのかを論じる必要がある。」(平成30年出題趣旨)との設問文から、司法試験における刑法理論の重要性を再確認させられました。そして、平成30年の司法試験の結果においても、理論面に重点をおいた教育をしている法科大学院の修了生が優位であったとの評価もあります。その後、司法試験の論文刑法においては、令和元年の本試験でも平成30年の出題形式が踏襲され、特に設問2には事後強盗罪の共同正犯の成否という、非常に理論的なテーマが問われております。
一方、予備試験の論文式試験は、その初年度以来、法律実務基礎科目(刑事)との棲み分けなどを考慮して、司法試験よりも理論的な側面を重視した出題がなされていると評価できます。
さらに、令和元年の司法試験及び予備試験の短答式試験の刑法でも、理論面を重視した見解問題が多く出題され、苦しんだ受験生も多いとのことです。
オリジナル教材「刑法理論整理ノート」を中心に、適宜「NEWえんしゅう本 6刑法」(辰已法律研究所、改訂版、2019)を参照しながら、刑法理論の習得に重点をおいて講義します。
(※)「NEWえんしゅう本」は旧司法試験や予備試験の本試験過去問を素材として、実践的な答案構成例や学説を踏まえた解説で人気の書籍です。
講師は、その鋭い事案分析・答案分析で定評があり、その旧司法試験の受験経験から刑法理論にも造詣の深い辰已専任講師・弁護士の西口竜司先生です。
全ての司法試験および予備試験受験生の刑法学習に最適の10時間!是非ご期待下さい。
テーマ | 時間 | |
unit1 | 因果関係,不作為犯 | 1 |
unit2 | 侵害の「急迫性」,防衛の意思,誤想過剰防衛 | 1 |
unit3 | 事実の錯誤,過失犯の構造,原因において自由な行為 | 1 |
unit4 | 間接正犯,共謀共同正犯,共犯の錯誤 | 1 |
unit5 | 承継的共犯,罪名従属性,共犯と身分 | 1 |
unit6 | 同時傷害の特例,住居侵入罪の保護法益,名誉毀損罪における真実性の証明 | 1 |
unit7 | 窃盗罪の保護法益,不法領得の意思,親族相盗例 | 1 |
unit8 | 三角詐欺,不法原因給付と詐欺罪,横領と背任の区別 | 1 |
unit9 | 盗品等に関する罪,現住建造物,公共の危険とその認識 | 1 |
unit10 | 偽造行為,職務の適法性,賄賂罪における過去の職務 | 1 |